「ゴールデンエイジのうちに運動させたほうがいい」。子育て中なら一度は聞く言葉です。ただ、何歳から何歳までで、その時期に何をすればいいのかまで説明できる人は意外と少ない。順番に整理します。
ゴールデンエイジとは
ゴールデンエイジは、おおむね9〜12歳頃の、動きの習得が一生で最もスムーズに進むとされる時期を指す言葉です。見たお手本をすぐ真似できる「即座の習得」が起きやすく、自転車や逆上がりが急にできるようになるのもこの頃です。
その前の5〜8歳頃はプレゴールデンエイジと呼ばれ、神経系が大きく発達する準備期間。ここでどれだけ多様な動きを経験したかが、ゴールデンエイジでの伸びを左右します。つまり、9歳から始めれば間に合うという話ではなく、その前の遊びと運動の量が効いてくるということです。
時期別・親がやるべきこと
プレゴールデンエイジ(5〜8歳):種目を絞らない
この時期に1つのスポーツだけをやり込むのは、実はもったいない。走る・跳ぶ・投げる・登る・ぶら下がる・転がる。動きの種類をできるだけ増やすことが最優先です。公園遊びも立派なトレーニング。子どもの運動能力の上げ方で詳しく解説しています。
ゴールデンエイジ(9〜12歳):質の高いお手本に触れる
見た動きをすぐ吸収できる時期なので、正しいフォームや上手な動きに触れる環境が効きます。足が速くなるトレーニングや体幹トレーニングのような基礎づくりも、この時期は伸びが速い。
ポストゴールデンエイジ(13歳〜):体力と筋力の出番
身長が伸び、一時的に動きがぎこちなくなる子もいますが、焦らなくて大丈夫。ここからは持久力や筋力が伸びる時期に移ります。
注意したい3つの誤解
1つ目。「ゴールデンエイジを逃したら手遅れ」ではありません。伸びやすい時期というだけで、運動能力は何歳からでも上がります。13歳からでも、大人からでも。
2つ目。年齢はあくまで目安です。発達には個人差があり、同じ10歳でも体の成熟度は2〜3年ずれることが普通です。わが子のペースで見てください。
3つ目。早期に1種目へ専念させること(早期専門化)は、故障や燃え尽きのリスクが指摘されています。小学生のうちは複数の動き・複数のスポーツに触れるほうが、結果的に伸びます。
よくある質問
ゴールデンエイジは正確には何歳ですか?
一般に9〜12歳頃とされますが、研究や立場により幅があり、個人差も大きいです。年齢で区切るより「動きの習得が速くなってきたか」で見るのが実用的です。
もう小学校高学年ですが、運動経験が少ない。遅いですか?
遅くありません。動きの吸収が速い時期はまだ続いていますし、その後も運動能力は伸びます。今日から動きの種類を増やせば十分です。
習い事は何を選べばいいですか?
この時期なら、特定の技術に偏らず全身をバランスよく使うものがおすすめです。選び方は子どもの運動系習い事おすすめガイドにまとめています。
まとめ
ゴールデンエイジは「焦って何かを始める締め切り」ではなく、「遊びと運動が一番おいしい時期」です。種目より動きの多様さ。指導より夢中。親ができる最大の支援は、楽しく体を動かす機会を増やすことです。
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